中国のインターネット市場の特殊性
中国市場はグローバルビジネスにおいて、無視出来ない市場になっています。とはいえ、中国のインターネット市場は、以下の観点で非常に特殊な市場だと言えます。
Baiduは遠く離れて中国で最も人気
のある検索エンジンですが、Googleとどのように違いますか?
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バイドゥ(百度、Baidu)は中国で利用者がもっとも多い検索エンジンで、シェアは60%を超えているそうだ。そのバイドゥのSEOのTIPSを8個紹介する。中国市場に進出しているウェブ担当者は参考にしてほしい。
- グーグルのように外部リンクを重視するアルゴリズムは採用していないようで、上位表示を目的として中国マーケットにある関連するサイトから被リンクを集めようとするのは時間の無駄。
- PPC広告に予算を投入すべき。理由はグーグル(アドワーズ)のように広告の関連性を見ておらず、入札価格を高くすれば上位掲載できるから。
- 中国政府の規制に沿っていることを確認するためにバイドゥはコンテンツの検閲が活発である。中国のネット検閲事情をよく調べておいたほうがいい。
- 中国のドメイン名を取得して中国にサーバーを設置したほうがいい。
- metaタグをいまだに重視している(筆者注:おそらくmeta keywordsタグとmeta descriptionタグのことだろう)。もちろん中国語で記述する。
- キーワードリサーチにはバイドゥ・インデックスやバイドゥ検索掲示板といったツールを使うといい。SeoQuakeというFirefoxアドオンでは、バイドゥ検索のいくつかの情報を調べることができる。
- ニュース記事を上位表示させるにはインターネットニュースオープンプロトコルで更新を通知するといい。
サイトをバイドゥに登録する。これは必須。
- Christian Arno
中国において、インターネットでの商売や広告を実施しようとすると、障壁が立ちはだかります。
・インターネット検閲の壁・言語の壁・文化の壁
中国は、Googleやfacebook等のサービスがスタンダードになっている他のアジア諸国と比べると違い、百度(Baidu)やWechatといった中国独自のサービス文化があります。
百度(Baidu)は、
中国本土のサイトを優先的に上位表示しています。
・中国国内のサーバーを利用している事。・中国語のコンテンツを実装している事が重要です。中国地域以外のサイトからのバックリンクはあまり意味がありません。また、サイト内では中国の検閲を引き起こす可能性のある微妙なコンテンツは避けなければなりません。
メタタグの記述
GoogleのSEOにおいてメタタグの重要性は低いですが、百度(Baidu)のSEOにおいて、メタタグは記述した方が良いとされています
コンテンツクオリティよりもコンテンツ鮮度
検索結果上位表示において、両社を比較した場合、Googleはコンテンツボリュームや質を重視する傾向がり百度(Baidu)はコンテンツ鮮度に重きを置く傾向があります。(とはいえ、鮮度/ボリューム/クオリティは
双方のエンジンで重要な要素と考えた方が無難。)
バックリンク重視
百度(Baidu)のアルゴリズムでは、Googleに比べてバックリンクが評価上で重視されます。あえてバックリンクに重きを置いているのか複雑なアルゴリズムを作るに至っていないのか不明ですが、GoogleのSEOを経験した事がある方であれば、GoogleのSEOの時よりもバックリンク生成を
重視しないといけない。
不正なリンク売買は避ける
百度(Baidu)は、リンク売買について、取り締まり強化のスタンスを見せてます。リンクスパム(ブラックハットSEO)のようなSEOはやめておいた方が良い。
サイト表示速度は速く
サイト表示速度を早くして下さい。サイト表示速度は順位決定アルゴリズムの重要要素です。また、中国国内のサーバーを使う必要があります。共有サーバーよりも専用サーバーを採用した方が良い。
JavaScript/Flashの使用はできる限り避ける
百度(Baidu)でSEO評価を受けたければ、JavaScriptやFlashの使用は出来る限り控えてください。評価を下げる懸念があります。
検索結果ページのページ遷移の違い
百度(Baidu)の検索結果ページで、検索結果をクリックすると別タブで開きます。一方、Googleの検索結果ページからウェブページを開くと、そのページから離れることになります。